東白楽ハシビロ歯科クリニック|横浜市の「笑顔で通える歯医者さん」痛くない、マイクロスコープを使用しなるべく削らない治療

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歯周病と糖尿病の関係

糖尿病の人は歯周病にかかりやすく重症化しやすい

糖尿病が進行し高血糖状態が続くと、体の中の防御反応が低下して感染症にかかりやすくなります。
現在成人の約8割が発症している歯周病も、細菌感染を原因とする感染症の一つです。

そのため、糖尿病の人は健康な人と比べて歯周病にかかる確率が2倍以上高く、重症化しやすいと言われています。

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歯周病が悪化すると糖尿病も悪化する

歯周病が進行すると、歯周病菌から出される内毒素が歯肉から血管に入り込み、TNF-α(腫瘍壊死因子)という物質が分泌されます。

そして、血管中のTNF-αが増加するとインスリンの働きが低下するため、血糖値が上昇してしまい糖尿病の悪化へと繋がります。

また糖尿病の方が重度の歯周病になった場合、軽度の歯周病に比べ2年後に糖尿病が悪化している確率が 5 倍高くなると言われておりとくに注意が必要です。

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歯周病治療の効果

歯周治療で改善する糖尿病の検査値(HbA1c)の改善度はどのくらいでしょうか。
平均約0.4%くらいと言われています。
これは、糖尿病のお薬1剤分に匹敵するという人もいます。
歯周病に罹患した糖尿病患者はおおいに歯周治療を受ける必要があるのです。

糖尿病の根尖性歯周炎への影響

糖尿病患者において、根管治療がなされた歯に根部透過像を認めるオッズ比が有意に高いことが複数のシステマティックレビューで示されています。
さらに、根管充填1年後のエックス線評価では、糖尿病患者では有意に治癒が悪い(オッズ比6.36、95%信頼区間:1.93、20.95)ことが報告されています.いずれも解析に採用された論文が少なく確定的な結論は出せないものの,糖尿病患者では根管治療後の治癒が好ましくない可能性を想定しておく必要がありそうです。

エビデンスはまだ希薄ながら、糖尿病があると根尖病変ができやすく、また消失しにくいことが報告されています。