東白楽ハシビロ歯科クリニック|横浜市の「笑顔で通える歯医者さん」痛くない、マイクロスコープを使用しなるべく削らない治療

お口だけではなく心身ともに健康で過ごしていただくため、
ご自身の歯を「残す・守る・痛くない」治療で安心して通院していただける歯科医院を目指します。

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歯周病治療

歯周病について

歯周病の初期の症状は歯茎が腫れたり多少出血する程度であるため、病状に気づかない方も多くいらっしゃいます。
そのため痛みや腫れを感じ気づいたころには、歯を支える骨に炎症、吸収が広がり、手遅れとなることも少なくありません。

periodontal disease

歯肉炎と歯周炎

歯周病は、歯肉炎歯周炎に分けられます。

症状の軽い歯肉炎の段階では気づかないことも多く、症状の重い歯周炎へと移行して初めて気づくという方もいらっしゃいます。

当院では治療前に、レントゲンや歯科用CTで歯槽骨の状態を確認し、さらには歯周ポケットの検査、揺れ具合の診査などを行います。
歯周病の病変は目視のみで正確に診査する事が難しいため、「プローブ」という専用の器具を使用ししっかりと記録をとります。
そのうえで、歯周病の治療計画を立てていきます。

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歯肉炎とその治療法

歯肉炎では歯周病の進行は歯周囲歯茎の炎症のみにとどまっています。

毎日歯磨きをしていても、不適切なブラッシングにより磨き残しがあることで歯垢(プラーク)が蓄積します。蓄積された歯垢は放置してしまうと唾液の成分により石灰化して歯石になり、通常の歯磨きでは取り除くことのできない硬さになります。さらに、歯石が溜まった歯の表面はザラザラになるため、より一層汚れや細菌が付着しやすくなります。

歯科衛生士がスケーラーと言う器具を用いて歯の表面の歯石やバイオフィルム(細菌の塊)を徹底的にきれいにする「スケーリング」を行います。
合わせて適切なブラッシングを修得し実践することでおおよそ2週間ほどで病状は改善いたします。
 

歯周炎とその治療法

歯肉炎に対し、適切な治療を行わないでいると、症状は進行し歯周炎につながります。
歯周炎では歯茎だけではなく歯を支えている骨(歯槽骨)にまで炎症が広がります。

炎症が進行した歯槽骨は吸収され、やがて歯を支えきれなくなります。歯周病が歯を失う原因になるといわれているのはこのためです。


進行してしまった歯周病は深くなった歯周ポケットの内部にまで歯垢や歯石が付着しています。歯肉炎同様スケーリング、ブラッシング指導に加えて歯の根(ルート)をきれいにする「ルートプレーニング」も行っていきます。
ルートプレーニングでは歯周ポケットの奥まで歯垢・歯石を取り除き、根面を滑沢に仕上げます。

それよりもさらに重篤に進行してしまった歯周病に対しては、進行状況によっては歯茎の切開や、歯周病により溶けてしまった骨の回復を行う歯周組織再生治療(リグロス、エムドゲイン)などの外科的な処置が必要な場合もあります。
しかし残念ながら状況によっては抜歯を選択せざるを得ない場合もあります。

periodontal disease treatment steps

歯周病治療の一例

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歯茎の腫れと痛みを感じ来院された20代の男性の患者さんです。
初診時は歯茎全体に発赤がみられ、歯周ポケットも深く一部箇所では出血とともに排膿が見られました。
スケーリング処置とブラッシング指導を行い、歯茎の炎症が落ち着いた後SRP(ルートプレーニング)を実施。歯周ポケット内の縁下歯石を除去しました。

歯周病リスクが高い為、数ヶ月に一度のSPT(歯周病安定期治療)でフォローアップしています。

 
治療費 保険治療
※症状による必要回数により多少上下します
治療回数 9回
治療リスク ブラッシングなどのホームケアを怠ると効果が得られません。また喫煙や全身疾患などにより、病状が改善しにくい場合があります。

歯周病と全身の関連

periodontal disease

近年、歯周病と全身の病気の関わりについて多くの研究結果が発表されています。
歯周病菌が発する毒素は口腔内にとどまらず、歯茎の毛細血管から全身へと周るということがわかってきました。
一部ですが次の病気が歯周病と深く関係性があると予想されています。
 

・糖尿病
「糖尿病患者の歯周病発生率が高い」というデータがあります。ですが「歯周治療をしっかり行うと、血糖値もよくなる」ということも判明しています。

・動脈硬化
動脈硬化は血栓を作り出し脳の血管を詰まらせることにつながります。歯周病の人は健康な人に比べ2.8倍脳梗塞になりやすいと言われています。

・心臓疾患
心筋梗塞・心内膜症・狭心症などが挙げられます。歯周病菌が血管内に侵入することで、血管内で動脈硬化を誘発する物質を排出し、血管を狭くしたり血栓が形成され血管を詰まりやすくしたりします。
歯周病菌が歯周ポケットなどから血液中に流れ込むと、 血管内壁に血栓をつくり、動脈硬化を促進。これが心臓の冠動脈に起こると、心筋梗塞や狭心症のリスクを高めると言われています。また、歯周病菌が心臓(心内膜や弁膜)に感染すると心内膜炎を誘発。心臓の炎症や組織破壊、全身の敗血症を引き起こし、心不全を招くこともわかってきました。

・早産
・低体重児出産
妊婦さんが歯周病にかかっていると低体重児出産や早産のリスクがリスクが2〜4倍にも高くなります。これは喫煙、アルコールの摂取や高齢出産よりも高いリスクになります。

・誤嚥性肺炎
飲み込む運動に障害があるとお口内部の細菌を誤嚥し肺炎が発生する可能性があります。

歯周病が原因で高まるリスクはお口の中だけにとどまらないため、心身の健康を守るためにも、お口の健康を維持していきましょう。

→歯周病とタバコ

→歯周病と糖尿病

→歯周病と心疾患

→歯の喪失と認知症

「予防歯科」の重要性

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歯周病予防のため毎日のセルフケアで汚れを取り除くことはもちろん、セルフケアで除去しきれない歯垢・歯石を除去するためにも定期的に歯科医院にお越しください。

歯周病は誰もが罹患しやすく、悪化しやすい病気です。歯を失う二大原因の1つでもありますが、適切なアプローチにより予防が可能です。

歯垢・歯石の除去はもちろん、歯周病を繰り返さないよう、歯の健康チェックと正しいブラッシング指導を行っています。

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