歯ぎしりや食いしばりは無意識のうちに起こる症状なので自覚がない人が多いのが特徴です。
しかしながら皆さん多かれ少なかれ必ず、寝ている際歯ぎしりをしていたり、日中仕事や家事に集中している時に歯を食いしばっていたりします。
誰もがしている一種の「くせ」であるため特異なことではありませんがひどくなるとさまざまな問題を引き起こします。
歯ぎしり・食いしばりの治療
マウスピース
歯ぎしりや食いしばりは生理的な行動のため確実にやめる事は困難です。
しかしそのまま放置してしまうと、歯や顎に負担をしいてしまい悪い影響を与えてしまうため、歯科医院でマウスピース(ナイトガード)を作製することをおすすめします。
マウスピースをつけることで上下の歯の間にクッションを敷いたような効果があり、直接歯にかかる力を逃がし、歯が傷つけられるのを防ぎます。
歯ぎしりの大きな原因は日常生活におけるストレスとそれの発散だと言われています。患者さん自身が日常で抱えるストレスを減らさなければ症状の改善が見込めない可能性があります。
マウスピースは原因を取り除く治療とは言えませんが、装着することで歯にかかる負担をかなり軽減させる事ができます。
認知行動療法
日中の不必要な歯の接触「TCH(Tooth Contacting Habit)」に有効な治療法です。
1日に何度か目を通す場所(テレビやパソコンモニターの隅など)にメモ書きを張っておきます。 そのときに歯が接触していないかを確認し、もし噛んでいたらその時だけ口を開くようにします。 これを反復して続けていくと歯が不必要に接触するクセが解消されてきます。